こんにちは!こちらはぐらすけ探検隊です!
ぼくは隊長のぐらすけ。
「好きかも!」と興味を持ったものを深掘りするのが大好きなモグラです!
今日もまだ多くの謎に包まれた「スキノ鉱山」で、たくさんの面白い鉱石を掘り出しています。
このシリーズでは「Udio」という音楽生成AIを深掘りしていきます!
全4編となっていますので、ぜひお楽しみください。
今回は、前回までに作った探検隊のテーマソングを
よりそれらしくするために曲調のキーワードを探っていきます。
それではどうぞお楽しみください!
曲調のキーワードを深掘り!
探検隊のテーマにぴったりな曲調は?
前回の記事で作ったアニソン風ぐらすけ探検隊のテーマはこちら。
短いながらも疾走感のあるギターロックで、力強い女性ボーカルが魅力的な曲になった。
「さて、アニソン風の曲は作れた。
じゃあ今度は『これぞ探検隊のテーマだ』と思う曲調を探って掘っていこう。」
ぼくは思考の世界から一旦戻り、今いる空間を見回す。
ここは不思議な不思議なスキノ鉱山。
そのときの採掘者の興味や好みによって姿を変える、謎めいた場所。
先ほどまではAIと戯れていたためかバーチャルな様相だったけど、今は元の暗い採掘場へと様子を変えている。
「この不思議な空間の雰囲気を強調する曲にしてみよう。」
そう決めたぼくは、こんなキーワードを考えてみた。
キラキラエレクトロポップソング
これが実際に入力したキーワードだ。
song for Opening, chill song, electropop, pop, female vocalist
これはテーマソングであること、揺蕩うような落ち着いた曲であること、エレクトロニックな曲調でポップさは忘れないこと、そんな曲をイメージして書いた。
本当にこのキーワードでAIが意図を理解してくれるか不安だ。
まだまだ曲に対する妄想力が貧困でこのくらいしか思いつけなかったが、初心者なので仕方がない。
このテイストで完成まで持っていくことにした。
それがこの曲だ。
同じ歌詞でもアニソン風とはまったく違う表情になる面白さ。
ふわふわ・キラキラしたシンセの音が洞窟内の音の反響のようだし(まるで妖精が舞っているかのよう!)、狙ったチルな雰囲気が、うまい具合に鉱山の歴史の重みや不思議さを出してくれたように感じる。
何よりぼくの好みだ。歌声も可愛い。
ちょっとUdioの挙動にも慣れてきて、新たに[Bridge]なんて要素を足して歌詞を増やしてみたりした。
アウトロもいい感じに着地して、曲として完成してくれたので正直ほっとする。
ぼくはこの曲を気に入ってしばらく繰り返し聞いていたけど、この「好きを探求する探検隊のテーマソング」にこのチルな曲調はちょっと合わないのではないか?という疑問が湧いてきた。
8bit風ピコピコレトロゲームソング
では「探検隊のテーマソングとはなんだ?」と別の角度で考えてみる。
冒険、探索、仲間、好き、鉱山…この世界を表す言葉はこんな感じだろうか。
イメージを頭の中で膨らませていると、ミニマムなキャラクターのぼくたちがツルハシをピョコピョコ振りながら動くアニメーションがぼくの脳裏に浮かんだ。
そうだ、このイメージを再現するにはバンド風ではなくエレクトロニックな雰囲気はそのままに、もっとファミコンゲームのようなピコピコサウンドに寄せるのはどうだろう?
洞窟を掘って掘って掘りまくる、そんな世界観のゲームってありそうな気がする。
うん、これはいける。
今度は結構具体的な曲のイメージが湧いたので、そのイメージをそのまま伝えてChatGPTにキーワードを書いてもらうことにした。
8bitのファミコン風の音が使われたポップでキャッチーなかわいい曲を音楽生成AIに作ってもらいたいと思っています。このプロンプトを書いてくれませんか?
英語で単語の区切りは”, “でお願いします。
するとこんな返事が返ってくる。
8bit, chiptune, cute, pop, catchy, happy, upbeat, retro, video game, fun, playful, bright, melodic, nostalgic, simple, cheerful, whimsical, short, loopable, female vocals
ふむふむ、これはプロンプトを練る上でとても勉強になる。
自分の曲のイメージからさらに膨らませて必要と思われるタグをChatGPTは付加してくれたらしい。
今後このような曲調の生成をしたい場合に参考になる。
これをベースに少しタグを整理しながら、Udioに曲を生成してもらった。
ちなみにこの曲は難産だった。
調子に乗ってメロやブリッジを足して拡張しまくったせいか全くアウトロを生成してくれず、曲が全然終わらなかったのだ。
どうにか打開策はないかとアウトロ部分を生成すること2時間。
いくつもいくつもExtendを重ねて半泣きになりながら生成を続けたけれど、このやり取りが終わる兆しが見えなかった。
なので、ぼくは無理やり自分で曲に蹴りをつけることにした。
間奏を曲の終わりに繋げてフェードアウトさせようという算段だ。
生成されたいくつもの曲の中から、歌詞が終わったの後ろの部分が最もイントロの展開に似たものを選んでダウンロードし、曲をGarageBandに読み込んだ。
そしてアウトロとして使えそうな間奏部分を切り抜き、波形を合わせてアウトロの位置に貼り付け音量を調整してどうにか曲が着地してくれた。
本当はかっこよく決めのフレーズが入ったアウトロにしたかったのだが仕方がない。
そこは生成AIと人間のやり取りの今の限界なのかもしれない。
そんな、自分の手も使って作り上げた曲がこちらだ。
いやー気持ちいい、なんて気持ちいいんだ!
ちょっとマイナーな曲調が採掘場内で掘り進める雰囲気も感じるし、シャリシャリ刻む電子的なスネア?の音がツルハシでリズムを刻んで掘っていくイメージにピッタリ!
最後のサビ前の[Bridge]も、少し曲の展開が変わって新たな輝く鉱石を見つけたような、洞窟内に光が差し込む光景が見えるような、そんなイメージが湧いてひと聴きでこの曲が気に入った。
それにアニソン風の曲に比べると淡々とした歌声が、うちに秘めたる情熱を沸々と滾らせているように聞こえて、ひたすらに好きを追求するぐらすけ探検隊のテーマ、ぼくたちのアンセムに違いないと確信した。
ぐらすけ探検隊のテーマが完成!
探検隊メンバーに送信してみる
これだこれだ!曲が完成したぞー!
ぼくは心の中で小躍りしながら書き出した曲を、カツ丼とくまベアに曲を送信した。
ぐらすけ探検隊のテーマができました!
もっと採掘!8bitゲーム風!なイメージに寄せてます。
特に間奏部分とかで鉱石をずっちゃずっちゃと掘る感じが出せて満足してます!
今日の曲もいいねーっ!
間奏のずちゃずちゃもいいし、前奏でキラキラしてる感じが鉱石っぽくていい!
あとサビのマイナー調がオシャレ!
いい感じだね。
この曲を聴くと採掘が捗りそうだ。
初挑戦のUdio、無事に曲の完成にたどり着いた
こんな感じで無事に掘り切った音楽生成AI「Udio」とのテーマソング制作。
とても明瞭で違和感のない日本語の発声や、同じ歌詞でもプロンプトによってまったく表情を変える音楽性など一通りAIでの音楽生成の魅力を体験することができたと思います。
また、ChatGPTを利用して歌詞を作るなど別の生成AIとの掛け合わせも初めての試みで、自分の気持ちを汲んだ歌詞がどう出力されるか未知数だった部分もありました。
その辺りは情報入力時の質などをうまく対応することで、オリジナル感のある歌詞を生成することができたのではないでしょうか。
ただ「Udio」は最初の生成でフルで出力されないのが結構ストレスで、インスト曲や、Udioによる歌詞の自動生成に任せる場合はExtendもあまり苦にならないかもしれないけれど、明確に作りたい歌詞がある場合は苦労しそうな印象を受けました。
その大変さを今後も続けていくのは大変だと感じたのでその他の音楽生成AIについて調べてみたところによると…
AIによっては最初の生成でフルで曲を作ってくれるようなものもあることを知ったので、そちらの方にも手を伸ばしてみたいと考えています。
音楽生成、楽しいぞー!
長くなってしまったこのシリーズでしたが、第1部から最後まで読んでくださった方も、この記事だけ目にしてくださった方もありがとうございました!
あなたの「好き」の気持ちに何か少しでも影響を与えられたのなら光栄です。
また何かの探索でお会いしましょう。
ぐらすけ探検隊 隊長 ぐらすけ
コメント