こんにちは!こちらはぐらすけ探検隊です!
ぼくは隊長のぐらすけ。
「好きかも!」と興味を持ったものを深掘りするのが大好きなモグラです!
今日もまだ多くの謎に包まれた「スキノ鉱山」で、たくさんの面白い鉱石を掘り出しています。
このシリーズでは「Udio」という音楽生成AIを深掘りしていきます!
全4編となっていますので、ぜひお楽しみください。
それではUdioを使って楽曲を作る「音楽生成編」をお楽しみください!
Udioで楽曲をクリエイトする
はじめてのクリエイト!
さっそく作った歌詞を持ってUdioのクリエイト画面にやってきたぼくは、まずどうやって曲を作ればいいか画面を観察することにした。
Suggestionsには曲をどんな曲調にしたいのかキーワードを入力する。
自分の作りたい曲調に合ったキーワードを自由に入力することもできるし、候補に挙げられたタグから選択することもできる。
さらにはサイコロボタンを押して、完全なランダムソングを作ることも可能らしい。
今の所、ランダムに頼ることはなさそうだ。
Modelでは、2024年9月現在2種類のAIのモデルを選ぶことができる。
- udio-130:4クレジット消費するが、2分10秒の曲を2曲生成できる
- udio-32:2クレジット消費して、32秒の曲を2曲生成できる。以前はこちらのみだった。
ちなみにUdioの無料クレジットは1日に10クレジット(1度に2曲生成されるのでudio-32だと生成5回分)となっている。
Lyricsは歌詞についての詳細を決めることができる。
もちろんオリジナルの歌詞をカスタムで入力することもできるし、インストや自動生成の3つから選ぶことができるみたいだ。
とりあえずシンプルに曲を生成するだけならこの3箇所を把握しているだけでよさそうだ。
ぼくはもう歌詞を作成済みなので、どんな曲調の歌を作るかキーワードを練ることにした。
探検隊のテーマソングはどんな曲調?
番組のテーマソング…と考えたときに、パッと思いついたのが「アニソン」だった。
これなら音楽素人のぼくでも曲をイメージしやすいし、なにより番組を飾る音楽としてぴったりだ。
そこでまずは挑戦だということで、女性ボーカルでロックな曲調のアニソンのキーワードをAIに頼らず自力で書いてみた。
rock, female vocalist, japanese music, guitar, anime, bpm180, cool
思いついたワードはこんな感じだ。
ギターロックな曲調で「かわいい」というよりも「かっこいい」曲になってくれると嬉しいと思う。
そしてbpmもちょっと早めに設定して、疾走感も意識してみた。
これだけでどんな曲が生成されるのか。ドキドキしながら「Create」ボタンを押す。
とたんに2つの曲が生成され始めた。
楽曲をクリエイト!
ついに出力された探検隊のテーマ
ぼくが生成した当時はまだudio-32のみだったので、32秒の曲が2曲生成される。
曲の生成はテキスト生成に比べると、さすがに少し時間が掛かるようだ。
よく見ると曲名も勝手に付けてくれているようだが、片方は日本語が文字化けしていて読めない。
3分ほど待っただろうか?生成がほとんど2曲同時に終わった。
そして出来上がった記念すべき最初の曲がこちらだ。
正直にいうと笑った。
漢字を正確に読み取れていないようでうまく発音できておらずもにょもにょだし、曲のフレーズに無理やり押し込んだ感がすごい。
音楽AI、実はおまえはまだここまでしかできないのか?
不安がよぎらなかったと言えばそれは嘘になるだろう。
そうか、読むのが難しかったり読みが複数ある言葉(例えば採掘場)なんていうのは、こちらがしっかりひらがな・カタカナで指定してあげるのか。
それに案外「掘る」という読みがブレなさそうな単語もうまく読めていないみたいだ。
この辺りは日本語の歌詞ならではの悩みだろう。
ぼくはAIに読みやすいように、難読漢字をカタカナに修正した。
そして改めて曲を生成し直してみる。
さっきの曲は歌詞はめちゃくちゃだけど、アニソン風にしたかったんだなというAIの気持ち?は理解できたので、Suggestionsは修正せずにこのままの曲調で行くことする。
果たして好みの曲は生まれるのだろうか。
もう一度クリエイトチャレンジ
すごい、かなり曲がまとまった…!
何を言っているか分かるようになるだけで、曲としてのイメージがとても伝わりやすくなるのは発見だ!
3曲目はイントロから、何かぼんやりとしたアニメのOPの映像が浮かんでくる気がするし、なによりサビの高揚感がとってもいい!
「掘って掘って」のフレーズも耳に残る印象的な曲だと思う。
4曲目は学園もののOPに使われていそうな雰囲気で、ちょっとマイナー調がクセになる。
「発見」を「ハツケン」と読むのが惜しいくらいだ。
音楽生成AIの魅力にはまるぐらすけ
いやぁ音楽生成AIすごい。
想像を遥かに超えて、リアルでナチュラルな楽曲を生成してくることに驚いた。
生成AIの音楽はもっと打ち込み丸出し(それが悪いわけではないけれど)で、機械のような歌声で生成される勝手なイメージだったのだけど、軽々とそれを超えていった。
でも32秒しか生成されない制約上、入力した歌詞のすべてを歌ってくれるわけではないらしい。
そこが惜しいところではあるけど、ここから曲を30秒ずつ「Extend(拡張)」していって、フルサイズの曲を作る工程のようだ。
ははーん。これはつまり生成した曲のどれをもっと聞きたいかを選んで拡張いくんだな。
ぼくはこのシステムに納得した。
こうして歌詞さえ作れば数クリックで魔法のように曲が生まれるこのお遊びは、あっという間にぼくの心をとらえていったのだ。
あっという間に夢の終わり
0クレジットの現実
しかしどんどん理想を求めて曲を生成していくうちに、一瞬で無料クレジット分を使い切っていることに気が付く。
「沼だ。ここに沼があった。」
ぼくは完全に音楽生成AI沼に絡め取られた。
とりあえず0クレジットのぼくは、意識が現実へと戻ってきたのでスマホを取り出し、とりあえずカツ丼にUdioを使った報告としてメッセージを送る。
そして生成した短い曲も一緒に聴いてもらうことにした。
Udioやってみた!楽しくなっちゃってもう無料クレジット使い切ったよ。
作った曲を聞いてみて!
ちなみにテーマはアニソン風ぐらすけ探検隊のテーマです!
どんな感想が返ってくるだろうか。楽しみだ。
メッセージを送り終えたところで、ぼくはもうすでにさっきの曲の続きを聴きたくてたまらなくなっている。
これはもっともっと掘るしかない。
ぼくはUdioに課金することに決め、フルサイズの曲を作ることを目指し進むことにした。
フルサイズの楽曲を作るために突き進む
3曲目を拡張してみる
ぼくは特に気に入ったアニソン風探検隊のテーマの3曲目をベースに作っていくことに決めた。
でもこの”拡張”という作業がぼくにとってはすごく癖のある作業だった。
UdioのExtendの画面はクリエイト画面によく似ている。
だけどそれと違うのは、ベースにした曲のどこを残すか選択するCrop and Extendと、拡張箇所がどのセクションにするのか決めるExtension Placementだ。
Crop and Extend
Crop and Extendは、拡張で残したい部分を▶︎から◀︎の選択範囲で指定していく。
例えば歌詞がもにょってしまった部分や、気に入らなかったフレーズなどはここでカットしていくことになる。
ある意味「好き」を残していくこの作業は、とっても探検隊らしいなと作業をしながら感じていた。
Extension Placement
次にExtension Placementでどのセクションとして拡張するか選択していく。
←Add Intro:選択箇所の前にイントロを生成
←Add Section:選択箇所の前に新しいセクションを作成
→Add Section:選択箇所の後に新しいセクションを作成
→Add Outro:選択箇所の後にアウトロを作成
この中から自分が欲しいセクションを指定することで、未生成だった部分を拡張することができる。
これで漏れてしまった歌詞も新セクションとして生成することができた。
Udioの拡張の難しさ
意味不明ソングが大量に生まれる
ただこの拡張の作業がとてもとても難しく、ぼくは想像通りの結果が出ずに難儀することになる。
例えばセクションの歌詞が収まらずに中途半端なところで切れてしまった場合、その歌詞の途中から曲を拡張すると、追加した歌詞の後ろにさらに不明瞭な歌詞が勝手に生成されてしまうことがあった。
たとえばこんな調子だ。
1:08〜からお聞きください。
なにか意味が通る日本語ならまだしも、雰囲気のみの全く聞き取れない歌詞にがっかりする。
「そうじゃないんだよ〜」と言いながら、生成された音源をゴミ箱に捨て、選択範囲を変えてみたり試行錯誤をしてまたクリエイト、クリエイト、クリエイト…を繰り返した。
優秀なAIであるが故の問題?
さらにはこんな問題も生まれる。
Udioは曲をクロップして捨ててしまった箇所の情報も覚えているからか、アウトロを選択して拡張したはずなのに、うまく曲を終わらせてくれずに永遠と曲が続いてしまうこともあった。
その記憶が曲全体の雰囲気を統一させられるポイントなのかもしれないと想像はつく。
だけどアウトロ前までいい感じにできているのに、また歌詞を歌い始めたりとなかなか着地してくれなくて苦しい思いをした。
「はぁこりゃ難しい。」
ぼくは何度も拡張を繰り返し、時にはもう一度同じプロンプトで曲を作り直したりしてなんとか短い曲を作り終えた。
(Udioにはベースの曲からさらに違う曲をRemixして生成する機能がある。しかしこれはExtend前の30秒の曲にしか今のところ使えない)
ぐらすけ初の音楽生成AIフルソング
ぼくの初めて音楽生成AIで作った曲がこちらだ。
その名もJourney of the Gurasuke Explorers(ぐらすけ探検隊の旅)。
Aメロ→Bメロ→サビの超シンプルな構成。
歌声も某有名アニソン歌手を彷彿とさせて、力強い歌唱がぼくたちの冒険を鼓舞してくれそう!
それに曲調も要望通りの疾走感のあるギターロックで、まさにこれぞアニソン!という感じだ。
曲の短さもちょうどOPくらいの長さだし、本当にそれっぽいものができたんじゃないだろうか。
(正直に言うとUdioで作ったそのままではイントロが長くなりすぎたので、GarageBandで少しカットしています)
それになんといっても特別なのが、自分のために書かれた歌詞だからかフレーズひとつひとつが胸に熱く響いてくる。
これがオリジナルソングの魔力か。こりゃいい遊び道具が増えたぞ。
ぼくは嬉しさで顔がニマニマする。
はじめて曲の感想をもらう
曲調のキーワードを変えると、他にはどんな雰囲気の曲が作れるのか探究心がうずく。
そこでこの歌詞をベースに色々な曲調を試してみようと考えていたところで、スマホの通知が鳴る。
カツ丼から先ほどのメッセージの返事が来たようだった。
早速!いやー最高じゃん!!
やっぱ隊長と相性いいと思ったのよね!ほんとAIとは信じられない!!
お、カツ丼に送った曲がおもしろがってもらえたみたいだ。
タイミングも良かったので、ぼくはついでにJourney of the Gurasuke Explorersもカツ丼に送ってみた。
ちょうど今とりあえず曲っぽくなったものが完成したの共有!
ちなみにテーマはアニソン風ぐらすけ探検隊のテーマです。
なかなか曲丸ごと作るのはコツがいったけど、なんとかまとめることができました!
これは遊べるぞ!カツ丼くん!
すげぇ!
「探検隊の誓い」っていう歌詞がめちゃいいな!
他にもいくつかカツ丼とやりとりをして、いかにUdioが面白いかを語っておすすめする。
手軽さと、クオリティの高さと、AIの匂いがしない歌声にどれだけ驚いたか、熱く語った。
ぼくの熱意が伝わったのか、カツ丼も興味が湧いたようで今度試してみるようだ。
音楽生成AI仲間ができたら、素直に嬉しい。
次回、曲の仕上がりを追求します
何度か生成したことでUdioの使い方もわかり、なんとか曲を生成できるようになりました。
だけどもっともっとぐらすけ探検隊のテーマソングにぴったりの曲調はないだろうか。
そんな疑問が浮かんだぼくは、理想のキーワードを求めてさらに掘り進めていくのだった。
とうとう続いてきたぐらすけのAI音楽制作探検記も最終局面に。
次回、ぐらすけ探検隊のテーマソングを完成させます。
どうぞお楽しみに!
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