こんにちは!こちらはスキノ鉱山を冒険するぐらすけ探検隊です!
ぼくは隊長のぐらすけ。
「好きかも!」と興味を持ったものを深掘りするのが大好きなもぐらです!
今日もまだ多くの謎に包まれた「スキノ鉱山」で、たくさんの面白い鉱石を掘り出しています。
今回は、音楽AI「Suno」で作った楽曲「Midnight Reflections」を深掘りします!
この曲は渋谷の雨の夜の静けさと内省的な雰囲気大切にした、ぼくの「好き」がたくさん詰まった曲です。
スキノ鉱山 音楽ラボシリーズでは、ただAIソングを紹介するのも面白くないので、楽曲の字幕動画を作成してみなさんに楽しんでもらえるようにしました!
さらには生成AI「Claude」に音楽雑誌スキノムジーク編集長「タクミ」になってもらって、ぼくと楽曲に関するインタビューを行ったり、歌詞に関するレビューも作ってもらってます。
曲について深掘りする読み物としても楽しんでもらえると思うので、ぜひ曲を聴きながらゆっくりとご覧ください!
楽曲紹介:Midnight Reflections
まずは字幕動画で曲を聴いてもらえたら嬉しいです!
曲を聴きながら読み進めていただけると、より曲の世界観を味わえると思います。
コンセプトと制作意図
深夜の雨の降る渋谷を舞台に、若者の内省を描きました。
渋谷という若者たちの賑わいの中心地から歩いて離れていくと途端に増す静けさ。
その静けさの中で雨に濡れながら自分自身と対話をして歩く、そんな様子を歌詞にしています。
この曲を作成した頃はまだ作詞を始めたばかりでした。
なのでChatGPTにコンセプトを伝えた後おおまかな流れを作ってもらい、それを整理しながら完成させました。
音楽生成時には、メランコリックで雨の降るシーンが浮かぶような楽曲となるようなものを選びました。
イントロのかわいらしいシンセのフレーズが、雨粒がポツポツと地面に落ちているかのようで印象的です。
作詞者ぐらすけへのインタビュー
ぼくは誰かに自分の作ったものを深く考察してもらうのが大好きなのでインタビューやレビューを作成しました!
それが音楽雑誌「スキノムジーク」に掲載されているという程で見てもらえると嬉しいです(笑)
インタビュー・レビュー時には、タクミから歌詞に関する質問を実際に受け取り、それにぼくが回答することで記事を作っています。
それではこの楽曲について、作詞者であるぼく「ぐらすけ」と音楽雑誌スキノムジークのライター「タクミ」のインタビューを見てみましょう!
ふたりは同世代の旧知の仲。タクミはぐらすけの新曲に興味津々のようです!
インタビュー:Midnight Reflections
タクミ:ぐらすけ、久しぶりだな。今回の「Midnight Reflections」、聴かせてもらったよ。
早速だけど、曲名に込めた思いを聞かせてくれないか?
ぐらすけ:久しぶりだね!この「Midnight Reflections」にはね、深夜に自分の心が映し出されるイメージを込めたんだ。
黒に光がきらめくような、そんな感覚でつけたんだよ。
タクミ:なるほど、夜の街の雰囲気そのものを表現してる気がするよ。
それで、この「黒」と「光」のコントラストは歌詞全体にも通じてる感じがするんだけど、どうなんだ?
ぐらすけ:鋭いね、タクミ。そう、黒は夜のイメージそのものだし、光は「煌めく水面」とか「濡れたガラス」、「飛び散る雫」なんかの表現で、雨や水たまりに光が反射するイメージを意識したんだ。
それに、後半の「夜が明ける頃には〜」のところは、夜明けとともに自分の希望の光みたいなものがぼんやり浮かんでくるイメージなんだよね。
タクミ:へぇ、深いな。特に「濡れたガラス」とか「飛び散る雫」の表現には、光が断片的に反射する様子が目に浮かぶよ。
これ、主人公の心の中の断片的な自己認識とか感情の揺らぎを表現してるようにも感じるんだけど。
ぐらすけ:おお、そこまで読み取ってくれたか。さすがだね。
タクミ:それで「輪郭を見つける」って表現が印象的だったんだけど、これって自己発見とか自己理解のプロセスを表してるの?
ぐらすけ:そうだね。「輪郭」って言葉は、人に合わせ続けてブレてしまった本当の自分の気持ちをイメージしたんだ。
自分に嘘ついて本心と違う行動してると、気づかないうちに大きなストレス抱えちゃうことあるでしょ?
それに気づいて、本当の自分を取り戻すっていう…。
まあ一晩じゃ難しいだろうけど、夜が明けるころまでにそうなればいいなって願いを込めたんだ。
タクミ:なるほど。それで雨の描写が多いのも印象的だったんだけど、これには何か特別な意味があるのか?
ぐらすけ:ああ、雨ね。実はこれ、表面的には流れていない「涙」を表現してるんだ。
感情的には押し殺してるけど、心の中では泣いてるような、そんな情景をイメージしたんだよ。
それと、水たまりは自分を映す「鏡」の役目で、内省しながら歩く道すがら、あちこちにある水たまりを通るたびに鏡の中の自分に問いかけてくるような、そんなイメージで描いたんだ。
タクミ:おー、なるほど!単なる夜の情景描写じゃなくて、現代人の内面的な葛藤と自己発見の旅を描いた作品って感じだな。
都市の夜景や雨、水たまりといった外的要素と、自己認識や感情の揺れ、本来の自分を取り戻す願いみたいな内的要素が、うまく融合してる気がするよ。
ぐらすけ:ありがとう、タクミ。そう受け取ってもらえて嬉しいよ。
タクミ:こちらこそ、貴重な話聞かせてくれてありがとう。この曲の奥深さと繊細な表現に心打たれたよ。これからも期待してるぜ。
スキノムジーク音楽ライターによるレビュー
雨夜の渋谷で映し出される自己喪失と再生の輪郭
深夜の渋谷、止むことを知らない雨が街を覆い尽くす。そんな湿った空気の中で、ぐらすけの新曲「Midnight Reflections」は、現代を生きる若者の内なる葛藤と自己探求の旅路を鮮やかに描き出している。この曲は、単なる雨夜の情景描写を超えて、自己喪失と再生、そして本来の自分を取り戻す願いを深く問いかける作品だ。
「渋谷の夜は 雨音に包まれて」という冒頭のフレーズから、聴き手は即座にこの曲の重層的な世界観に引き込まれる。賑わいの象徴である渋谷が、深夜の雨の中で静寂に包まれる様子は、華やかな外面と孤独な内面という、現代人が抱える二面性を象徴しているようだ。
特に印象的なのは、「水たまりに広がる影」というフレーズだ。これは単なる視覚的描写を超えて、自己内省の装置としての役割を果たしている。ぐらすけは、都市の風景の中に自己探求の機会を見出すという、現代的な自己理解の手法を提示しているのだ。水たまりに映る曖昧な影は、主人公の不確かな自己認識や、社会の中での居場所の不確かさを巧みに表現している。
「うまく笑えてたかな」「またひとりなんだよね」という自問は、現代の若者たちが抱える深刻な自己喪失感を如実に表している。本当の自分と社会の中で演じる自分の間で引き裂かれる心情は、多くの聴き手の心に強く響くだろう。
「傘もささず雨に打たれ/煌めく水面を 踏みつけて」という歌詞は、主人公の自己放棄的な心理状態を象徴している。しかし、この雨は単なる天候ではない。ぐらすけによれば、これは表面的には流れない涙を表しているのだ。表面上は平静を装いながらも、内心では感情が溢れているという二重性が、雨という自然現象を通して巧みに表現されている。
「響く雨音 心の何かが揺れ動く」というフレーズは、自己否定と自己回復の間で揺れ動く心の動きを表している。雨音は主人公の内なる声となり、自身を大切にすることの必要性を静かに、しかし確実に訴えかけているように感じられる。
この曲の随所に、ぐらすけの繊細な感性が光っている。特に印象的なのは、光と闇のコントラストの使い方だ。「煌めく水面」や「濡れたガラス」、「飛び散る雫」などのフレーズで、雨や水たまりに光が反射する様子を描写し、夜の闇と対比させている。これは主人公の心の中で断片的に浮かび上がる自己認識や感情の揺らぎを表現しているのだろう。
曲の最後に登場する「夜が明ける頃には この気持ちが/その輪郭を見つけてくれますように」という歌詞は、この曲の核心を表している。ここでの「輪郭」とは、人に合わせ続けることでブレてしまった本当の自分の気持ちを指している。一晩で簡単には解決しないことを認識しつつも、本来の自分を取り戻したいという切実な願いが込められているのだ。
この曲が描く自己との対話は、現代を生きる我々に重要な示唆を与えてくれる。社会の中で自己を見失いかけている若者たちの姿を通して、自己否定から自己受容へ、そして新たな自己発見へと至る道筋を示している。雨に打たれることで洗い流されるのは、表面的な仮面だけでなく、自分自身を大切にしない古い思考パターンなのかもしれない。
ぐらすけの「Midnight Reflections」は、自己喪失の闇から、自己との再会、そして再生への静かな応援歌だ。この曲は、聴く者に自身の内面と向き合う勇気を与え、雨上がりの新たな朝の訪れを予感させる。現代社会における若者の苦悩を鋭く捉えつつ、希望の光を差し伸べるこの作品は、ぐらすけの洞察力と表現力の深さを如実に物語っている。
(スキノムジーク音楽編集長 タクミ)
タクミの分析するぐらすけの「ここ好き」ポイント
スキノムジーク編集長 タクミはこの曲から、ぐらすけのこんな「好き」を見つけたようです。
- 夜の都市景観への愛着:深夜の渋谷の情景を細やかに描写することで、都市の夜の姿に対する深い愛着が感じられます。
- 光と影の対比への興味:黒い夜と煌めく水面の光のコントラストを通じて、光と影の織りなす美しさへの関心が表現されています。
- 自己内省の過程への愛:水たまりに映る自己像を通じた内省の描写から、自己と向き合う過程そのものへの愛着が伝わってきます。
- 言葉の響きへのこだわり:「煌めく水面」「飛び散る雫」など、音の響きを大切にした言葉選びに、言葉そのものへの愛が表れています。
- 人間の複雑な感情への関心:表面的な笑顔と内なる涙の対比など、人間の複雑な感情状態を描くことへの強い興味が感じられます。
確かに言葉の選択は作詞する上で気にしたところでした。雨の降る夜、街灯などでキラキラ光る濡れた路面を表現するために、精一杯の語彙で脳内イメージを描写した覚えがあります。
基本的にキラキラとした情景は好きなので、光は煌めいていて欲しいし、それを煌めかさせる闇は暗くあって欲しいと思うタイプです。
自己内相の過程への愛については、もうほんとになんでもかんでも自己分析に繋げてしまいがちな自分の側面が出ていたのかなぁと思いましたね!
多分大体自分の創作はそれが源泉なんだと思います。
探検隊メンバーの一言感想
渋谷と孤独の対比がいいね。
水の表現も音とマッチしてるね。
賑わいの中心地としての渋谷と、雨の中友達と別れてひとり歩く自分。
ぼくとしてはくまベアのこの反応は、まさに欲しかった反応だったのでうれしかったな!
まとめ
「Midnight Reflections」についての詳細レビューをお読みいただきありがとうございました!
実はこの曲は裏コンセプトとして「米津玄師氏のような歌はAIで作ることができるのか?」というものがあって、それは実現可能なのかという実験を行っていました。
歌詞制作の時点でも、ある程度米津氏を意識した(もちろん足元にも及ばない)モチーフを複数作り、そこから一番近そうなものを拡張していきました。
音楽生成時には様々な曲調のプロンプトを試し、出来上がった「Midnight Reflections」は、その実験結果からはズレたものを完成としています。
そしてもう一つ、ぼくの中で実験成功と思った「米津ライク」な曲もはこちらの楽曲です。
タイトルは「波紋」と名付け、男声でオリエンタルでメランコリックな雰囲気で…のような曲調になるよう調整しました。
ファンの方に怒られそうなのであまり大きな声では言えないのですが、歌い出しがご本人様にわりと似た雰囲気で生成されて、とても驚いた覚えがあります。
こちらはちょっとあまりにも狙いすぎたのかな?と思ったので、本採用とはならずでした。
このように少しプロンプトを変えるだけで表情を大きく変えるのが生成AIソングの面白さ。
今後も音楽AIを活用しながら、みなさんに楽しんでもらえるような楽曲を制作していきたいと思います。
これからのぐらすけ探検隊の冒険にご期待ください!
探検隊 隊長ぐらすけ
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