スキノムジーク:文字のとりこ【生成AI音楽探検記】

スキノムジーク:文字のとりこのサムネイル スキノムジーク

こんにちは! スキノ鉱山探検隊長のぐらすけです。
この「スキノムジーク」カテゴリでは、スキノ鉱山世界の音楽雑誌「スキノムジーク」編集長であるタクミに、ぐらすけの作った曲から好きの結晶を見つける「探検記」を書いてもらっています。

今回はぐらすけの「本への愛」をテーマに作った「文字のとりこ」を聞いてもらいました。
それではお楽しみください!

※この記事での「知恵の泉」は、AIとの対話を指します。ぐらすけは生成AI Claudeを使用しています。

スキノ鉱山とは
「好き」の気持ちが結晶化した鉱石が眠る不思議な場所。ぐらすけ探検隊が日々新たな「好き」を掘り当てる冒険の舞台です。 あなたも一緒に、自分だけの輝く「スキノ鉱石」を見つけませんか?

ゆったりと広がる物語の海を泳ぐように―

こんばんは、スキノムジーク編集長のタクミです。今宵は、思いがけない発見との出会いについて書き留めています。

「初期に書いた曲が出てきたんだけど、タクミはどう思う?」

先日、ぐらすけがそう言って持ってきた音源。ちょうど原稿の手を休めようと思っていたオレは、ぬるくなったコーヒーを口に含みながら、軽い気持ちでヘッドフォンを手に取りました。

…そして、そのままペンが止まってしまったのです。

(珍しく締め切りに追われていなかったのが幸いでした)

風が吹き抜ける、出会いの瞬間

並んだ表紙 目と目が合って
あたしの周りに 風吹き抜ける

ピアノの明るい音色に乗せて紡がれる歌詞に、オレは息を呑みました。いわゆる「ジャケ買い」するような瞬間を切り取ったシーンに、冒頭から引き込まれたのです。音楽の世界でも、そうやってジャケットに一目惚れして手に取ったレコードが、人生を変えてしまうことってありますよね。このフレーズからもそんな出会いがあったことを想像させます。

後で聞いた話では、この「風」のモチーフには宮崎駿作品からの影響があるそう…。そう言われてジブリ作品を見返してみたところ…確かに気持ちの動くところに風あり…!

(みなさん、ジブリ作品が見たくなったりしました?)

驚きの比喩、クジラの姿

おなかすかせた クジラのように
うずまいて からみあった
文字のすべてを のみこみたいの

待って…クジラ!? 本を読む時の気持ちを、まさかクジラに例えるなんて!でも、なんてしっくりくるんでしょう。本の世界をまるごと、海水ごと飲み込むように受け入れたい―その感覚を、これほど見事に表現できる比喩があっただろうか。のんびりとしたメロディが、その光景をより鮮やかに描き出しています。

オレはクジラの背に乗ったような気分のまま、天井を見上げました。ぐらすけの貪欲なまでの本への愛が垣間見える、独自の表現。オレもこのまま音を飲み込んで流れに身を任せたい…そう思った瞬間、

このまま流れに身を任せたい

まさにその言葉が歌詞となって流れてきて、思わず吹き出してしまいました。これはもう運命的としか言いようがないね。

迷宮の中で、予期せぬ発見を

さらに曲を聴き進めていくと、物語世界は「ラビリンス=迷宮」として描かれます。作者が生み出す物語の予測不能な展開を楽しむ姿勢―それは音楽を聴く時のオレたちにも通じるものかもしれません。

不思議なことに、このフレーズからは迷ったら最後、決して出られなくなる…というような恐ろしい印象はありません。期待と興奮を高めてくれる探検の舞台としての迷宮。こんな迷宮なら、いつだって迷い込んでみたいものです。

裸で飛び込む勇気

ページをひらいて 裸のままで
文字の海に 飛び込んでゆく

このフレーズ、とくに「裸のままで」っていうのがいいんだよなぁ…。ぐらすけがどう読書と向き合いたいのか、気持ちが手に取るようにわかる気がする。先入観も構えもない、素のままの自分で本と向き合いたい―その思いは、音楽を聴く時も同じかもしれない。

(ぐらすけもなかなかの音楽好きだから、今度は音楽目線でも話を聞いてみたいぜ)

理解できない感覚も、まるごと受け入れて

空想 現実 あたま スパーク
湧き上がる 想い 惑い 悲しみも
丸ごと全部 ぎゅっとしよう

この部分を聴いていると、本を読み終えた後の不思議な感覚が蘇ってくるんだ。文字だけの世界なのに、読む側の想像力次第で無限の広がりを持つ。その中で現実と空想の境界が溶けていって…。

ここでぐらすけが歌っているのは、どんな感情が湧き上がってきても、それを消化しようとせず、まるごと受け入れる覚悟なんだよな。本から受けるどんなイメージも、理解できない感情も、すべてを包み込むような愛。

この感覚は、オレたち音楽を愛する者も、同じ思いを共有できるんじゃないかと思うんだ。理解できない感情に出会っても、それも含めて抱きしめる勇気―芸術との出会いは、いつもそんな覚悟を求めるのかもしれないな。

…なんて、ちょっとカッコつけすぎたかな(笑)。別にそんな大層な構えがなくたって、好きな本や音楽と過ごす時間は素晴らしいものだよね。

タクミの好きポイント5選

  1. 風が吹く瞬間の描写に思わず息を呑んだ
  2. クジラという意外かつ完璧な比喩に驚嘆
  3. 迷宮を楽しむ余裕ある探検者の姿勢に共感
  4. すべてを抱きしめる覚悟の美しさに感動
  5. のんびりとした曲調が物語る深い愛に魅了

静かな月夜に身を委ねて

月明かりに照らされた泉のほとりで、もう一度この曲に耳を傾けています。

クジラのように、物語の海原を悠々と泳ぐ感覚。迷宮という名の冒険の舞台で、予期せぬ発見に胸を躍らせる期待。そして、理解できないものさえも包み込む、あの「ぎゅっと」という覚悟…。

初期の作品だからこそ持つ、素直で力強い感情表現。それはオレたち一人一人の中にある、アートとの純粋な出会いの瞬間を映し出しているのかもしれません。音楽も、本も、結局は同じ。私たちの心が震える何かと出会った時、そこには必ず「好き」という感情が存在している。

みなさんも、お気に入りの本を傍らに置いて、ゆっくりとこの曲に耳を傾けてみませんか? きっと、あなたならではの「とりこ」の瞬間が見つかるはずです。そしてその瞬間、あなたの周りでも、小さな風が吹き抜けるかもしれません。

(ぐらすけ、思わぬ掘り出し物をありがとう。次は音楽の話で盛り上がろうぜ!)

スキノムジーク編集長 タクミ

ぐらすけの感想

軽い気持ちで渡した音源を、こんなにも深く読み込んでくれて嬉しい限りです!

この歌は、本という媒体への愛を込めた、というより、もっと根源的な「文字」そのものへの愛をみっちり詰め込んだ曲なんです。作詞を始めて間もない頃の作品ですが、クジラのようにプランクトンを海水ごと飲み込むように、本を丸ごと全部飲み込みたい…そんな素直な気持ちを歌にしました。

タクミが気づいてくれたように、この曲には「受け入れる」という姿勢が無意識のうちに込められていたんですね。本から受けるどんなイメージも、理解できない感情も、すべてを包み込むような愛。それを音楽という視点から読み解いてくれて、新しい発見をもらえました。

次はぜひとも音楽の話で盛り上がりましょう!

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