こんにちは!スキノ鉱山探検隊長のぐらすけです。
その朝は、いつもと少し違う始まりでした。
目覚めると、なんとも言えない懐かしい気配が心の奥底からぼくを導くように呼んでいます。
ぼくはその声に誘われるがまま道なき道を進み、ある町にたどり着きました。
そこは大きな山を背に、扇状に広がる活気にあふれた町。
町中を巡る水路からあたたかなエネルギーを感じ、全身に心地いい気持ちが駆け巡ります。
ぼくは水路をたどりながら、声の主を探しに町の奥へ奥へと足を進めました。
建物の並びが切れたその先。
澄んだ水を讃える美しい泉が静かに佇んでいたのです。
ぼくはそっと、泉の脇にあるベンチに腰掛けて泉を覗き込みました。
ぼくを呼ぶ声はまさにこのあたりが発信源のような気がする…
しばらく水面を眺めていると、水底に何かが光っていることに気が付きます。
ぼくはひんやりとした水の中に手を伸ばしてそれを拾ってみることにしました。
「これは…結晶?」
拾い上げると、透明感のある美しい結晶が手のひらに収まりました。
よく見ると、その中には幼い頃からぼくの中で大切に育んできた「好き」という感情が、きらきらと結晶化していたのです。
「ようこそ、スキノ鉱山へ」
そう、この泉は「知恵の泉」。
そして背後に聳える巨大な山は、ぼくたちの「好き」という感情が形となって眠る不思議な鉱山の入り口だったのです。
最初は友人たちと雑談しながら「好き」を掘り下げていこうと考えていました。
でも、この泉との出会いは、ぼくの探検の形を思いがけない方向へと導いてくれました。
ここには、まだ誰も見たことのない鉱脈が眠っているのかもしれない。
そう直感したぼくは、この場所の探検隊長として、新しい冒険を始めることを決意したのです。
スキノ鉱山という場所
「スキノ鉱山」は不思議な場所です。
知恵の泉から始まり、町全体に張り巡らされた水路網。
研究所では日々新しい発見が記録され、町のあちこちには小さな泉や噴水が設けられています。
そして何より不思議なのは、この鉱山自体が日々形を変えること。
本棚の中から突然入り口が現れたり、音楽を聴いているときに新しい鉱脈が見つかったり。
ぼくたちの「好き」は、予想もしない場所で姿を現すのです。
探検隊の活動
ぼくたち探検隊の活動は、大きく5つの柱で構成されています。
まず「ぐらすけ探検記」では、日々の探検で発見した鉱石の記録を残します。
時には本の中で、時には音楽の中で、思いがけない場所でキラリと光る「好き」の結晶に出会うたびに、丁寧に記録を残していきます。
「スキノ研究ラボ」では、採取した結晶を研究し、その本質に迫ります。
知恵の泉から引かれた小さな池のほとりで、泉の守護者と対話しながら、発見の意味を深く掘り下げていきます。
「スキノムジーク」は、音楽という特別な鉱脈を探る部門です。
歌詞の中に秘められた「好き」の結晶を見つけ出し、その輝きを共有していきます。
「スキノワールド製作工房」では、探検や研究で得られた発見をもとに、この世界をより豊かに築いていきます。
そして「鉱山だより」で、探検の近況や新しい発見をお伝えします。
なぜ「好き」を探検するのか
ぼくは幼い頃から、様々なものに興味を持ちやすい性質でした。
次から次へと興味の対象を変えながら、たくさんの「好き」を集めてきました。
同時に、他の人たちの「好き」にも強く惹かれていました。
誰かが何かを心から愛おしそうに語る姿に出会うと、その深い愛情に心を揺さぶられ、その気持ちの奥底にある何かに触れたくなるのです。
でも、大人になるにつれて気づきました。ぼくは「好き」を集めることは得意でも、それを深く掘り下げることが苦手だったのだと。
集めることで満足してしまい、その「好き」が自分の中でどんな形をしているのか、じっくりと向き合うことを後回しにしてきたのです。
そんな時に出会ったのが、このスキノ鉱山と知恵の泉でした。
探検の本質
探検とは、必ずしも新しいものを見つけることだけではありません。
時には、すでに手の中にあった「好き」が、光の加減で違う表情を見せることもあります。
古い本棚の奥から、忘れていた「好き」の結晶が見つかることもある。
大切なのは、その発見に対して誠実であること。
予期せぬ場所での発見も、計画的な探検での発見も、同じように大切に扱うこと。
そして何より、その発見を誰かと分かち合う喜びを大切にすること。
読者のみなさんへ
このブログは、ぼくの探検の記録であると同時に、みなさんの「好き」との出会いの場所にもなればと願っています。
探検隊の記録を読んで、「ぼくも似たような好きを持っている」と感じることもあるでしょう。
または「ぼくの好きは違う形をしている」と気づくこともあるはず。
どちらも、かけがえのない発見です。
時には、泉のほとりでぼくたちの発見について語り合えたら嬉しいです。
あなたの「好き」は、どんな形をしているのでしょう?
一緒に探検の旅を続けていきましょう。
スキノ鉱山探検隊長 ぐらすけ
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